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健康なことを始めようと思っているけど、なかなか始めることができない人が始められるようになる法則

先生、最近暖かくなってきたので、健康に良いことを始めようと思って、前々からしたかったジョギングをしたいなって思っているのですが、なかなか始めることができません。

 

なにか、よいきっかけづくりというか、スムーズに始めることができるアクションなどはありますか?

 

 

 

ジョギング、いいね♪

 

ランニングになってしまうと、やりすぎると免疫系が下がってしまうけど、ジョギングだと楽しいというペースで心身のリフレッシュになるから、免疫も高く維持することができるもんね。

 

あ、ジョギングがつらい人でも、20分くらいの散歩でもいいし、20分くらいの土いじりや畑仕事などでもいいよ。

 

なんでもいいから、継続的に動くということをすると、健康的な身体になりやすいし、健康を維持することができるからね♪

 

で、ジョギングが開始できないんだね。

 

どうしてなの?

 

 

 

なんか、気分が乗らないというか、今まで習慣にしてこなかったので、これから30分は走りたいなって思っているんですが、なかなかジャージに着替えて出発という一番最初の部分ができないんです。

 

 

 

なるほどねぇ。

 

ちょっと、関係ないような関係ある面白い話をするね。

 

アリゾナ大学のロバート・チャルデーニ博士が、1976年に行った実験があってね、結構面白いんだよ。

 

実験者がね、一軒一軒の自宅を回りながら、寄付のお願いをしていく実験。

 

「アメリカがん協会のために、寄付をお願いします!」

「他のお宅にも伺いながら、協力してもらっています」

 

というもの。

 

そのあとにね、次の四つのお願い言葉を付け加えて、どのように結果が異なるかのデータをとってみたんだよ。

 

1.「1ペニーでも助かります」

2.「1ドルでも助かります」

3.「社会のためにお願いします」

4.特に何も言わない

 

 

結果はね、寄付率においては3番目の「社会のためにお願いします」が一番良かった。「いくらでのお金でもいいから、お金ください」って言うより、「社会のためにお願いします」と言われた方が、募金しやすいってことだね。

 

「社会貢献になるんだったらいいかもね」って、ガードが下がるってことだね。

 

 

 

なんとなくわかります。

 

道端でも、「募金お願いします」って言われると、何のために募金しないといけないのっていう思いが強くって、ちょっと躊躇してしまうけど、「社会のため」とか「子供のため」とか「○○のため」って言われると、そのために私は募金するんだ、いいことをしたんだっていう思いが持てますもんね。

 

 

 

そうだね。

 

そして、次に寄付率が多かったのは、1番の「1ペニーでも助かります」というものだったよ。

 

 

 

それもわかりますね!

 

1ペニーって言うと約1円くらいですもんね。

少ない額でもいいんだってハードルが下がりますね。

 

 

 

そうそう。

 

結果的に、寄付率が一番低かったのは、セリフを付けなかったものなんだよ。

 

やっぱり、背中を押すセリフって大切なんだね。

 

 

 

そうなんですね。

 

寄付率っていういい方しますけど、実際の寄付率は実際の募金額ではないということですか?

 

 

 

お、いいところに気が付いたね!

 

実際の募金額は総合計の順番はね・・・

 

一番良かったのが、1番の「1ペニーでも助かります」、その次が4番の「社会のためにお願いします」、後は2番、4番と続くよ。

 

 

 

へ~!

 

 

 

つまり、「1ぺにーでも助かります」というのは、寄付率では「社会のためにお願いします」よりもしたなんだけど、合計募金額が高い結果になったんだよ。

 

 

 

それは、どんな意味なんですか?

 

 

 

それはね、人はハードルを下げさえすれば実行できるし、いざ実行してみると思った以上に行動できちゃうということなんだ。

 

「あ、1ペニーでもいいのね・・・まてよ、もうちょっとだけ募金してあげよう」って。

 

最初は1ペニーというようにハードルがすごく低いんだよね。1ドルだって募金できる人はたくさんいるよね。約100円ちょっとだもんね。でも、そのハードルだと募金しないんだよ。募金し始めるきっかけとしての募金スイッチが作動しないの。

 

でも、1ペニーでもいいって思った瞬間に募金スイッチが作動して、「じゃぁ、3ドル募金するね」とか、ぜんぜん1ペニーよりも大きな金額を募金するようになるの。

 

 

 

え~、不思議!

 

 

 

そうだね、不思議って思っちゃうよね。

 

でも、こんな経験はない?

 

部屋を片付けるの面倒だなって思っていて、全部じゃなくって机の上だけ片付けるかって始めてみたら、部屋全体の片付けまでやってしまったとか。

 

 

 

あ、あります( ゚Д゚)

 

 

 

それと同じことなんだよね。

 

イギリスのハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン博士は『ASIF(アズイフ)の法則』というものを提唱しているよ。

 

それは「人は楽しい振りをすると楽しくなってくる」というもの。

 

ちょっとその行動をとることで、その行動があたかもできる人のように振る舞うようになるというもの。

 

 

 

なるほど!

 

 

 

まぁ、幸せだから笑顔になるんじゃなくって、笑顔だから幸せになるっていうものなんだけどね。

 

 

もちろん、自己肯定感が低い状態で笑顔になっても、そのあとの反動で「自分は幸せじゃない」ということを強める働きがあるから、ASIFの法則が否定されたりもするんだけど、何かの行動を開始するときにはちょっと使えるスキルでもあるんだよ。

 

 

 

なるほど!

 

最初のハードルを下げて、できてしまえば、あたかも自分はそれができる、これから始めることができる人間だって思ってしまうということですね♪

 

 

 

そう、その通り!

 

ジョギングの話に戻るとね、最初のハードルを下げてあげればいいの。

 

例えば、夜にジョギングをしたい場合は、帰ったらジャージに着替えちゃうとか。靴も常にシューズを準備万端にしているとか。ご飯はジョギングの後に食べると決めるとか。

 

 

朝にする場合は、ジャージで寝るとか、玄関で寝るとか・・・(*´з`)

 

 

 

なるほど~!

 

ハードルを低く低くしてればいいんですね。

 

最初から30分間走ろうと思うんじゃなくって、5分だけ走ってみようかなって考えたり、まずは家から出てみようかなって考えたり、そんなものでいいんですか?

 

 

 

いいの!

 

ジョギングを最初から最後まで完璧にこなそうってやる前から考えているから、できなくなっちゃうんだよ。

 

家から出て嫌だったら帰ってこればいい。

これだって、家から出たって言う一歩は踏み出したわけだよね。

 

最初の一週間は5分だっていいんだよ。

段々慣れてくると自然に長くなっていくから。

 

自分ができないことやつらいことは、やろうと思っても続かないよね。

 

なら、できること、つらくない部分で開始するってことが大切になるよ。

 

 

 

ありがとうございます!

 

まずは、「家から出てみる」というところから開始したいともいます。

 

 

ちなみに、先生は健康に対して何か取り組んでいますか?

 

 

 

僕も最近、ジョギングを始めたよ。

 

最初は15分くらいでヘロヘロだったんだけど、今は30分走れるようになってきた。

 

まぁ、僕の場合は健康のためというより、お酒を飲むために走るって言う感じだけどね♪

 

 

 

あ、それ、いいですね♪

 

健康のためって思っていると楽しくないイメージがありますが、どうせならなんでも楽しんでやってみたいですもんね☆

 

 

 

そ!

なんでも楽しんでできることをやっちゃおう♪