心にとっても大切なコップがあります。
『心のコップ』と呼ばれるものですが、このコップが何で満たされているかで、日々の出来事や人生が変わっていきます。それは心の問題だけではなく、身体の問題も解決してくれる要素になります。
整体と言う字は体を整えることですが、『体』は三つの要素に分けられます。身体・感情体・精神体。どれもが相互に大切な支え合いをしています。
今回は心のコップを満たすことで、整体作用があるというお話をしたいと思います。
心には『心のコップ』というモノがあります。
心のコップが満たされていると、元気が出てきます。
元気が出てくると体調も良い方向に行きやすくなります。
今回は、心のコップについてお話します。
『心のコップ』を考えるとき、大切なことが二つあります。
それは・・・
1.心のコップが上を向いていること
2.心のコップに元気を与えること
それぞれについてお話ししていきますね。
1.心のコップが上を向いていること
心のコップは元気が溜まるコップです。
コップに水を注ぎ続けると、溢れ出ますよね。
同じように、心のコップには元気を注ぎ続けると、元気が溢れ出てきます。
元気が溢れ出てくると、見た目や雰囲気も元気になってきます。身体も元気になりやすくなるし、人にも元気を与えやすくなります。
心のコップが元気で満たされるっていいでしょ!
反対に、心のコップの元気が無くなっていくとどうでしょうか?
元気を出そうとしても元気が出ません。出たように感じても一時だけで、その後はもっと疲れてしまいます。
見た感じも頑張りすぎているとかから元気になりますし、身体も心もちょっと大変な方向に向きやすくなります。
それを続けていると、心で言えば鬱になりやすく、身体で言えば原因不明の病気や体調不良が続くようになります。
そんな人に「元気出してね」とか「元気でいないとダメだよ」と言っても、もともとの元気がないので本人にとっては大変です。
どうすればいいんだろう?
ってなって、もっと落ち込んでしまったり。
心のコップに元気を注ぐことって大切なんですね。
でも、もし心のコップが下向きになっていたらどうでしょう?
いくら自分で元気を溜めようとしても、コップが下向きなのでコップに入りません。溜まりません。
いくら周りの人が元気を注いだとしても、コップが下向きなのでコップに入りません。溜まりません。
だから、心のコップが下を向いている人は、まずは心のコップを上に向けることが大切になります。
心のコップを上に向けることは難しいことはありません。
以下の中から、出来ることをやってみましょう!
継続的にやると、だんだんと心のコップが上を向いてきますよ!
気が付いたときには、元気の量も多くなっていると思います。
≪心のコップを上に向ける方法≫
- 人にあいさつをする
- 人を褒める
- 人に感謝する
- 人に「ありがとう」と言う
- 物に感謝する
- 物に「ありがとう」と言う
- 何でも良いので、積極的に関わる
- ゴミ拾いをする(家の中・外に限らず)
- 自然を実感する(気温、風、温かさ、匂いなど)
- 自然に感謝する
- 自然に「ありがとう」と言う
- 家族に感謝する
- 家族に「ありがとう」と言う
- ボランティア活動をする
- エコ活動をする
- 自然に触れる
- 人に触れる
- 自分がちょっと幸せと感じることを率先して行う
- 出来る範囲で積極的に生きる(ことを決める)
- 自分は何がしたいのかを考える
※できれば、寝る前に、以上のことを日誌として書き出す
これをやっていると、心のコップは上に向きます。
心のコップが上に向いたことを何で判断するかというと、以前よりも物事に対して積極的に行動している自分に気が付くことです。
気が付いたら・・・
ゴミ拾いを率先してしちゃっているなぁ、とか
人と関わることが多くなっているなぁ、とか
素敵な人がまわりに増えたなぁ、とか
家庭での会話が増えたなぁ、とか
マイナス思考になる事が減ったなぁ、とか
自然と「ありがとう」と言えるようになった、とか。
そうなったら、心のコップが上に向いてきた証拠になります。
もちろん、身体も心も大変な時でも、心のコップは上を向いているかもしれません。
ですので、「心のコップを上に向けなきゃいけない」といった義務感でやるよりも、少しでも楽しんでやっていただけたらと思います。
心のコップが上を向くと、今度は元気をためやすくなります。
では、元気の溜め方・注ぎ方についてお話しますね。
2.心のコップに元気を与えること
家族や友達など、まわりの人が元気がなく、体調(身体)や心(感情体・精神体)を病んでいるとき、心のコップに元気を注ぐためにはどんなことをすればいいでしょうか。
難しく考えることはありません。
簡単でシンプルな方法を考えてみましょう。
どんなことをされたら元気になりますか。
子どもって、どんなことをされたら元気になりますか。
- 褒められたとき
- 頭をなでられたとき
- 話を聞いてくれたとき
- ハグされたとき
- 相手(親)が笑顔なとき
- プレゼントされたとき
- 一緒にいてくれるとき
など、他にもたくさんありますよね。
それをやってあげることです。
それが元気を注ぐことになります。
どれにしようか迷ったら、とにかく相手を褒めてあげましょう。
「わざとらしく褒めるのもなぁ」って思う方もいるかもしれませんが、わざとらしくてもいいんです。
こっちがどう思われるかが重要じゃなくって、相手が嬉しくなるかどうかが重要だから。
だから、わざとらしく思われようが、偽善者的に思われようが、そんなことは置いといて、相手を褒めて認めてあげることをやってください。
相手を褒めてあげると、こっちもうれしくなって、自分の元気も増えていきます。
ちなみに、相手を褒めるときは注意することがあります。それは相手の身体的な特徴を褒めるときは、相手がそれを嬉しい特徴と思っているならいいですが、コンプレックス的な特徴ととらえている場合があるので気を付けてくださいね。
あなたの目、素敵ですよね!
って褒めたとしても、自分の目にコンプレックスを持っている人だと、その褒め言葉を受け取れないかもしれません。どうしても目を褒めたい時は・・・
あなたは自分の目のことをどう思っているか分からないけど、「私は」あなたの目、魅力的だなぁ。
と言ったように、「わたし」主語の話にすると良いですよ。
これをやっていると、相手も(自分も)元気になってきます。そうなると、内面から健康になりやすくなるので、是非やっていただけたらと思います。
では、自分自身の元気を高めるためにはどうすればいいのでしょうか。
もちろん、まわりの人を褒めることで、自分の心のコップにも元気が溜まってきます。
でも、相手を褒めるエネルギーもないくらい心のコップの元気がない時はどうすればいいでしょう。
それは、あなたが言ってくれたら元気が出るフレーズを相手に言ってもらうんです。
たとえば、あなたは「信じてるから、大丈夫」と言ってもらえると少し元気が出てくると感じるのであれば、相手に「思っていなくってもいいから、信じてるから大丈夫って3回言ってちょうだい」ってお願いしたり。
言葉だけじゃないですよね。
子どもからハグされると元気が出るという方は、「ちょっとハグしてほしい」とお願いすればいいですよね。
わんちゃんが好きな人は、わんちゃんと触れ合ったり。
自然が好きな人は自然を味わったり。
紅茶が好きな人は、自分がゆったりできる空間(場所)で紅茶を味わったり。
それも効果的です。
ただ、出来れば、人から元気を注いでもらった方が回復が速いようですよ。
私はどんなことをされたらうれしいかな。
私はどこに行ったらちょっとでも元気になれるかな。
私はどうしていたいかな。
この質問を紙に書いて、それに対する自分の答えを箇条書きに出来るだけたくさん書き出してみましょうね。
そして、出来るところからやってみましょう。
頑張る必要は無いし、義務感でやる必要もありません。
幸せだなとか、楽しいかなって思うモノからやってみて下さいね。
まわりが元気になると、あなたも元気になると思います。
同じように、あなたが元気になると、あなたの周りも元気になります。
今日から心のコップを意識して、幸せな『今』、楽しい『今』を味わってみて下さい。
そして、今よりももっと幸せで、もっと健康的になっていただけたら嬉しいです。