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ストレスホルモンと病気について

人がストレスを受けると、体内ではアドレナリンやコルチゾールというホルモンが分泌されます。

 

これらは身体の緊張を高めたり、血糖値を高めて細胞が働く能力を一時的に高めるものです。

 

 

 

たとえば、ジャングルの中を歩いているとき・・・

 

 

あ~、今日もいい天気だなぁ

昨日の晩ごはん、美味しかったな~(ほのぼの)

眠くなってきたから、ちょっと横になろうかなぁ

ダラダラしようかな

 

 

なんて超リラックス状態でいたら、瞬時に判断したり、瞬時に行動したりできないですよね。

 

 

 

ということは・・・

 

 

何か出て来やしないか?

あれは何だ?安全なのか?

すぐに逃げられるようにしておかないとな!

このまま無事に家に帰れるだろうか。

 

 

 

など、さまざまな状況を分析しつつ、緊急事態に対応するモードに入っていないといけません。

 

この時に役立つのが、ストレスホルモンです。

 

ストレスホルモンが分泌されているときは、身体が緊急事態に対応しやすいモードに入っていることになります。

 

逆に言えば、体内はちょっと緊急事態の状態です。体内が緊急事態だからこそ、緊急の事に瞬時に対応できるんですね。

 

 

 

でも・・・緊急事態が続いたら、疲れますよね・・・。

 

 

 

 

だから、ジャングルで暮らす人たちは、決まった時間だけ狩りをして、帰宅したら出来るだけのんびり過ごします。

 

そうやって、体内で増加したストレスホルモンを分解しているんですね。

 

 

 

 

 

では、なぜ、現代人はストレスホルモン値が高い状態になってしまうのでしょうか?

 

 

 

それは、ストレスホルモンを高めるスイッチが『思考』にあるからです。

 

 

 

 

同じ状況であっても、ストレスだと思わなければストレスホルモンの分泌は抑えられますが、ストレスだと思えばストレスホルモンが分泌され続けますから。

 

 

 

 

『思考』のうち、ストレスホルモンが慢性的に高い状態を作り出すのが、ネガティブな思考です。

 

アマゾンの話でもそうでしたよね。

「何か出て来るんじゃないのか不安だ」っていう思いがストレスホルモンを分泌します。

 

 

 

感情はポジティブもネガティブもどちらも大切です。

 

ネガティブ思考が無ければ、危険への対処が遅れるからです。

 

 

 

でも、どうでしょうか?

 

あなたは一日の中で、ポジティブの考え方とネガティブの考え方、どちらの方を多く持ちますか?

 

 

 

 

大昔の生活に比べて、現代の生活では命の危険を伴うような出来事は非常に少ないです。

 

少ないということは、それほどネガティブ思考を持つ必要が無いという時代なはずです。

 

 

しかし、不安をあおるニュースや、未来に対する必要以上の心配・不安、過去の出来事に対する嫌な感情など、『今』に対するネガティブ思考ではなく、遠い未来や変えられない過去に対してのネガティブ思考を持つことが多くなっています。

 

 

もしかしたら、子供の頃からの教育で、知らず知らずに洗脳されているのかもしれませんね。

 

 

 

ストレスホルモンが慢性的に分泌されていると、さまざまな病気になりやすくなります。

 

 

 

高血圧

高血糖(糖尿病)

心臓病

パーキンソン病

アルツハイマー病

慢性疲労

骨粗しょう症

 

 

 

病気とは言えないまでも、病気になりやすい環境も整えることになります。

 

疲労

肥満

細胞の回復力低下

免疫力の低下

筋肉量の低下

皺(しわ)の増加

ケガなどの回復力低下

 

 

 

 

では、それに対処するためにはどうしたらいいでしょうか?

 

 

 

それは『今』に思考を置くということになります。

 

 

 

20年後の心配をしている自分に気が付いたら

「あれ?その心配って必要?」

「心配があるなら、『今』何をしたらいいかな?」

 

 

 

『今』ネガティブ思考になっていたら、

「あれ?このネガティブ思考は必要?」

「ネガティブ思考が必要なら、何に対処したらいいかな?」

「必要ないなら、違うことを考えよう」

 

 

 

人間関係で悩んでいたら

「あれ?今、その人いないよなぁ」

「いないのに、その人考えるなんて、時間がもったいないなぁ」

「違うことを考えよう」

 

 

 

思考は癖なので、ネガティブ思考って対処しても、何度も何度も出てきます。

 

だから、「どうして出てきたんだ~、私には対処できないのかも」ってネガティブになる必要はありません。

 

「また出てきたな!また違う考えをしよう」

 

と考えるか、

 

「このネガティブ思考は私に何を気が付かせてくれているんだろう?」って、ネガティブな感情を持たずに、自分の思考を分析してみると良いと思います。

 

 

 

で、ポイントは、紙に書き出すということ。

 

思考はコロコロ変わりやすいので、一生懸命に方向を変えようとしても、コロコロともとの思考に戻ってしまうことが多々あるんです。

 

でも、紙に書き出すと、書き出したことに焦点を当てるように思考を使うようになります。そっちの方が幸せになります。

 

 

 

 

ただ、紙に書き出すと良いよ~って言いましても、100人中98人はやらないようです。

 

でも、何度も言いますが、書き出すと良いですよ~!

 

ちょっと面倒でも、良いですよ~!

 

 

 

 

ストレスホルモンが出るのは良いけど、ストレスホルモンはいい気分でいればすぐに分解されるものです。

 

 

だから、(ちょっとした)幸せなことをたくさんしてくださいね。

 

(ちょっとした)ワクワクすることをたくさんしてくださいね。

 

 

散歩でも良いし、コーヒーを目をつぶって飲んでみるということでもいいです。

 

自分がなんかやりたいなとか、なんかゆったりできるなとか、なんかハッピーだなということを、日常に取り入れてくださいね。

 

 

そうしていると、もっと幸せなことややりたいことがたくさん出てくるようになります。

 

 

ワクワクですね、ウキウキですね♪