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顎関節症と足の関係について、顎関節症の改善・回復の一症例

病院・歯医者でも治らない顎関節症

物を食べたりするときに顎関節が痛くて病院や歯医者に行って治療しても、なかなか変化がない顎関節症があります。マウスピースをしても一向に良くならない顎関節症は、顎に問題があるのではないということになります。ここでは顎関節症について考えてみましょう。

《目次》

顎関節症と顎関節

顎関節を動かす筋肉はなぜ問題を起こすのか

顎関節症の治療

足を整えたら顎関節症が改善した

顎関節症と顎関節

顎関節症の人は顎関節が悪いと思いがちですが、実は顎関節自体はそれほど悪い状態になっていることはありません。

 

顎の動きは前後左右と開閉動作になりますが、動きをつけるものは筋肉です。筋肉の動き方が顎関節の動きに関わります。

 

では、顎が開かないのはどうしてでしょう?

 

それは、顎を開けるときに顎を動かす筋肉の働き方が不具合を起こしているからです。

 

 

もちろん、顎関節自体が変形していたり、顎関節にあるクッションの役目を果たす関節円板が傷ついたりしていても顎が開かなかったりします。

 

 

でも、顎関節自体の変形も関節円板が傷ついた状態だったら、身体や状態を整えても回復は難しいです。ただ、こういった状況はほとんどありませんのでご安心を。

 

 

話を戻しますが、筋肉の動き方が問題なのです。

顎関節を動かす筋肉はなぜ問題を起こすのか

顎関節症の原因が筋肉だということは何となく理解できると思います。

 

じゃ、顎関節を動かす筋肉にアプローチすればいいのかというと、そう単純な話ではありません。

 

 

筋肉は骨と骨を繋げているものです。吊り橋のようなイメージですね。

 

片方が顎関節周辺(顎を動かすため)についています。

 

もう片方は、動くときの土台としての役割でついています。

 

 

土台となっている方が固定されているから、筋肉が収縮して他方を引っ張り、顎関節が動くことが出来るんですね。

 

 

じゃ、土台はどうなっているかというと、他の筋肉が同じように土台の部分を動かさないように固定しているんです。

 

つまり、顎一つ動かす時でも身体全体が動いたり支え合っているということになります。

 

 

ですので、顎関節症の改善には、身体全体の改善が必要になってくるんです。

顎関節症の治療

顎関節症の原因はどのにあるか…と考える人がいますが、原因は一つの場所に限りません。

 

人によっては頭蓋骨だったり、頚椎だったり、足の骨だったりします。

 

 

分かりやすい体験で言えば、立った状態で身体を斜めにしますね。身体を斜めにしたら、左右の食いしばる力を実感してください。左右差が出来ていると思います。

 

これは、身体の軸が傾くことで起きる現象ですが、身体で一番動いているのは足首ですよね。

 

足の骨の動きが顎にアンバランスを起こしていると考えることが出来ます。

 

 

もちろん、みんなが顎に症状が出るわけではありません。同じ状態でも腰が痛くなる人もいれば、頭痛になる人もいます。それぞれが症状が出やすい場所に痛みを認識するだけです。この場合は、痛みの場所に原因があるわけではありませんよね。

 

 

このように、顎関節症の治療を考えると、やはり身体全体を整える必要が出てくるのです。

足を整えたら顎関節症が改善した

先日、「顎関節症の症状が辛く、顎を開けるときに痛くて仕方がないので身体をみてくれないでしょうか」という方が来院されました。

 

 

身体を確認すると、硬くて痛いところがたくさんありました。

 

 

体の軸となる骨盤・背骨(腰椎・胸椎・頚椎)を整えると身体で硬く痛かったところも柔らかく痛みが無くなっているのですが、顎の開くときの痛みが少ししか楽になりません。

 

そこで足にも反応がありましたので、足の骨(具体的には足根骨)を調整しました。そしたら、肩と首がもっと楽になり、顎が痛み無く動くようになりました。

 

 

個人差があるので、足を施術すれば顎関節症がすべて治るとは思っていませんが、足も大切な調整部分だと再確認させてもらえた症例でした。

 

 

もし病院・歯科医院に行っても顎関節症が治らない・良くならないのであれば、それは顎関節に問題があるのではなく身体全体の問題が顎に症状としてサインを出しているだけだと思ってください。

 

ひどくなる前に、身体のケアをしてくださいね。

 

 

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