坐骨神経の支配する領域に放散する痛み(神経痛)を坐骨神経痛という。
腰髄神経根(第4・5)、仙髄神経根(第1・2)などで構成される仙骨神経叢、そして坐骨神経の走行の途中で筋肉が緊張したり病変があったりして、定期的な坐骨神経痛を引き起こす。
病変としては、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊椎すべり症、梨状筋症候群、腰椎腫瘍のほか、感染症、婦人科疾患なども原因となります。
多くは腰痛を伴います。
腰痛の他に、坐骨神経に沿った痛み、たとえば太もも(大腿)後面から下腿部にかけての放散する痛み。下腿の外側の痛みなどを訴える人が多くいます。
腰の運動や伸ばす動きで、症状が強くなることがあります。
触れた時に鈍く感じたりする知覚運動障害を伴うことが多いです。