《目次》
骨盤内の循環がどうして大切か
骨盤うっ血症とは
骨盤うっ血症の改善方法
骨盤内の循環がどうして大切か
骨盤内には骨盤内臓器(骨盤内臓)というモノがあります。
内臓の下にあるものと思ってもらって大丈夫です。たとえば、膀胱、尿道、直腸、肛門など。
男性:精嚢、精管、前立腺
女性:卵巣、子宮、卵管、膣
となります。
ホルモン分泌でもとても大切な臓器も含まれます。
骨盤内臓器を栄養しているのは骨盤に行く動脈ですが、老廃物などを外に出すのが、静脈系となります。
静脈系の流れが悪いと、骨盤内の環境が悪いくなるために、身体のさまざまな所で症状が出始めます。
身体の状態に敏感なのが男性よりも女性です。
これは子孫を残すために身体の状態に敏感になる必要があったからだと考えられます。
そのため、骨盤うっ血症となると、生理痛や肩こりなどがひどくなりますが、続くと子宮筋腫の原因にもなると考えらえます。
また、ホルモンバランスも崩れるので全身倦怠感や頭痛や自律神経失調症の症状も出てくることが容易に考えらえます。
骨盤うっ血症とは
骨盤うっ血症とは、骨盤内の循環が悪くなることです。
特に静脈系の循環が悪くなることを指します。
※動脈系の流れが悪くなること=充血
人間(他の生き物もそうですが)は循環がよく血液が綺麗であれば健康的に過ごすことが出来ます。病気になったとしても、循環を良くして血液を良い状態にすることが根本治療と考えられます。
骨盤内でうっ血してしまうと、血液の循環も滞りやすくなりますし、血液の状態も新鮮ではなくなります。つまり、病気になりやすい状態となります。
身体の仕組みや生理学からの観点で言えば、内臓が健康的であることが身体にとっても精神にとっても良い事だと分かっていますので、この骨盤うっ血症を軽減・回復させることが非常に大切になります。
骨盤うっ血症の改善方法
立っているときも座っているときも、骨盤は内臓を下から支える部分となります。横になっているときは、骨盤内の血液が戻りやすくなります。
そのため、起き上がっている姿勢と横になっているときの姿勢で改善を考えてみましょう。
もちろん、身体全体を整えることは改善への近道であることは明白です。
仰向けの姿勢
- 脚を動かす(空中自転車こぎ)
- 脚を曲げて一緒に左右に倒す
- 片足を腕で胸方向に持ち上げる
横向きの姿勢
- お尻と床との間にテニスボールを入れて臀筋を刺激する
※体重をボールにのせるような感じです
- 下になっている脚の外側をテニスボールで刺激する
※体重をボールにのせるような感じです
起き上がっているとき
- 腰を立てることを意識する
- 歩く(慣れてきたら大きなフォームで)
セルフケアとしてはこのあたりかと思います。
ヨガやバランスボールを使ってのエクセサイズも効果的だと思います。
ただ、無理しない程度で、汗がにじむくらいのエクセサイズが身体にとってちょうどいいと思ってください。
骨盤うっ血症の改善方法『備忘録』
治療においての備忘録となります。
骨盤内の循環を補うために、陰稜線と次髎に刺激。
肩井の圧痛を目安に治療を行う。
骨盤(仙腸関節と腰椎下部)の可動域をつけることも、骨盤うっ血症の改善に効果的。
そこを緩めると、足の筋肉も緩まるので、下肢の循環を補うことにもなる。