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オスグット病(オスグッド・シュラッター病)の治療と考え方と整体

 ここではオスグット病(オスグット・シュラッター病)という小学高学年から中学生や高校生のスポーツ選手に多い膝下の痛みについてお伝えしていきます。

《目次》

  • オスグット・シュラッター病のメカニズム
  • オスグット・シュラッター病の症状
  • オスグット・シュラッター病の病院での対応
  • オスグット・シュラッター病のサポーターとテーピング法
  • オスグット・シュラッター病の予防:ストレッチ
  • オスグット・シュラッター病の整体治療

オスグット・シュラッター病のメカニズム

オスグット病のメカニズム
オスグット病のメカニズム

 ジャンプやランニングなどの衝撃が膝下(脛骨の脛骨粗面というところ)にかかることで、炎症が起き、痛みが発生するとされています。

 

 特にオーバーユース(使い過ぎ)と成長期が重なった年代(小学高学年・中学・高校)で炎症が起きやすいとされています。

オスグット・シュラッター病の症状

 ジャンプをしたりダッシュをするときに、膝の下に痛みを感じる場合が多いです。

 

 また、膝の裏に痛みを感じることもあります。

 

 これは、ジャンプやダッシュをするときに大腿四頭筋が脛骨粗面(大腿四頭筋が骨に付着する部分)を強く引っ張ることで痛みが起きます。

 

 ひどい場合は、歩くだけでも痛みが出る場合があります。

オスグット・シュラッター病の病院での対応

 病院ではレントゲン検査が最も有用されます。

 病院(特に整形外科)では痛みがあればレントゲンが撮られることが多いですね。

 

 オスグット秒では脛骨粗面に膨隆(ぼうりゅう:ふくれる)の変化、または筋肉が脛骨の表面を引っ張りすぎて骨片がはがれた画像がみられます。

 

 MRIで観察すると、膝蓋腱の肥厚(ふくれ)や炎症などが確認できます。

オスグット病と膝周辺
オスグット病:脛骨粗面付近で炎症

 炎症がみられた時はアイシング(冷やす)がされるのが一般的です。

 中には湿布を出して終わりという病院もあるかもしれませんが、熱感や腫れがある場合は、アイシングが最初の応急処置となります。

 

 その他、痛みがある場合は、痛み止め(シップや内服薬など)や超音波などが使われます。

 

 整形外科や整骨院で低周波治療器を使うところもありますが、低周波治療器はそれほど意味はありません。

 

 また、サポーターなどの装着も勧められることがあります。

 

 炎症期が終われば、ストレッチなども痛みの予防には有効となります。

オスグット・シュラッター病のサポーターとテーピング法

オスグット病固定場所
膝蓋骨と脛骨粗面の間を固定

 オスグット病は大腿四頭筋が膝蓋骨をくるんで脛骨(下腿の骨)に付着する部分で起きます。

 

 脛骨に付着している部分となる脛骨粗面を大腿骨が引っ張るために炎症や痛みが起きます。

 

 サポーターやテーピングは、大腿四頭筋が脛骨を引っ張らないように、途中で固定部分を作ってあげることが大切です。

 

 そのため、サポーターやテーピングを巻く位置は、膝蓋骨の下の部分(膝蓋骨と脛骨の間)に巻くようにしましょう!

オスグット・シュラッター病の予防:ストレッチ

オスグット病とストレッチ
オスグット病:ストレッチは大腿四頭筋を伸ばす

 大腿四頭筋を伸ばすストレッチを行いましょう。

 

 

 大腿四頭筋の中で特に大切なのが大腿直筋です。

 大腿直筋は下前腸骨棘という骨盤から始まり、脛骨粗面に付着します。

 

 他の三つの筋肉(外側広筋・内側広筋・中間広筋)は大腿骨から始まり、脛骨粗面に付着します。

 

 

 ストレッチを行う場合は、股関節は伸びている状態を意識してください。

股関節を伸ばすことで、大腿直筋の起始部が伸びます。

 

 そして、膝を状況に合わせながら曲げていきます。

 

 膝を曲げることで、大腿四頭筋全体が伸ばされます。

ストレッチを行う時間
ストレッチはスポーツ後に行う

 スポーツをやっている方は、スポーツ後にストレッチを入念に行うようにしましょう。

 

 スポーツ後にストレッチを行う事で、筋肉の緊張が緩和され、脛骨粗面を引っ張る力も弱くなるからです。

オスグット・シュラッター病の整体治療

根本を整えるということ
身体の根本を整えると動きが取れるようになる(写真は個人差あり)

 同じスポーツ、同じ動作を行っても、オスグット病になる方とならない方がいます。

 

 なぜ、そのような違いが出てくるのでしょうか?

 

 当院では身体の使い方、その土台となるバランスの在り方が原因と考えています。

 軽度のオスグット病の痛みは、身体のバランスを整えると軽減・消失する場合があるからです。

骨盤は筋肉の起始部
骨盤が整うと下半身が整う

 たとえば、大腿直筋は骨盤から脛骨(下腿の骨)にかけて伸びる筋肉ですが、骨盤に不必要な歪みがある場合、左右で下半身にかかる負担が異なってきます。

 

 それが長く続くと、下半身で最も大きな筋肉の一つである大腿四頭筋が常に緊張している状態になります。

 

 

 これが続くとオスグット病の原因となってしまいます。

 

 

 そのため当院では全身をソフトに調整整体をさせて頂きます。

 

 

 なぜソフトなのかと言いますと、生体反射から考えると、強い刺激を入れると筋肉が緊張することが知られているからです。

 

 そのため、ソフトな整体を行う事で筋肉が抵抗なく緩みやすくなります。

ソフト整体
ソフトな整体だから拒絶せずに身体が整う

 当院に来院される方ならわかると思いますが、全身(特に骨盤・背骨・頭蓋骨・足根骨)を調整すると、調整していない部分の筋肉も柔らかくなり痛みが無くなっていきます。

 

 

 もしあなたがオスグット病でお悩みの場合、またはオスグット病の予防をしたい場合、まずは身体全身をきちんと整えることも考慮していただけたらと思います。

 

 

 スポーツは精神的にも大変素晴らしいものです。

 その分、楽しみながら長く行っていただきたいと思っています。

 

 そのためには、身体を休ませたり整えるということも、一つのトレーニングだと考えて頂けたら嬉しいです。

 今回は、オスグット・シュラッター病について書かせていただきました。

 

 参考になれば幸いです。

 

 

 ここまで読んでいただきありがとうございます。