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「疲れやすい」の一つの原因と改善法

疲れやすい方の原因の一つと改善法についてお伝えします。

 

 

 

今日はこんな質問をいただきましたので、

その一つの回答としてお役立てください。


最近、疲れやすくなってきました。

疲れにくくする方法はありますか?


 疲れやすくなる原因には様々なことが考えられます。

 

 たとえば、病気の方なら、病気を治そうと身体が頑張っているので、他の部分に元気を使えなかったり、また病気を治そうとしていることで疲れたりします。

 

 風邪のときはリンパ球の働きを良くするために熱を上げます。熱が上がると体力が消耗しますので、それでも疲れます。だから、風邪のときは寝るのが一番いいですよね。

 

 ただ、ここでは原因が分からないのに『疲れやすい』というケースについて考えて行きましょう。

 『疲れやすい』の原因として、一番多いと考えられるのが、『循環不良』です。

 

 血液やリンパ液が上手に循環せずに滞留(とどまる)してしまいますと、そこに老廃物が溜まりやすくなります。

 

 血管は広がり老廃物を流すために、発痛物質が出る場合があり、その時は身体の痛みとして感じることもありますが、発痛物質が出ない場合は『重だるさ』として感じるようになります。

 

 これが重なると『疲れやすさ』になってしまいます。

 

循環には身体の循環・心の循環があります!

 どうして若い時に比べて歳を重ねると疲れやすくなるのかと言いますと、若いうちは筋肉が柔らかく血管やリンパの循環が優れています。

 

 また、若い時は知らず知らずに動いていますよね。

 動くと筋肉の収縮によって、筋肉のわきを流れている静脈やリンパ管が刺激されて流れが良くなります。

 

 だけど、年を重ねると、運動量が低下したり、ストレスによって自律神経のバランスが崩れたりします。食べ物にも気を使わなくなるかもしれませんね。

 

 そうなると、循環が悪くなります。

 そして、循環が悪くなると『疲れやすい』という状態になり、休みがちになるので運動が低下したり、ストレスが発散できずにうつ状態になったりと、悪循環に陥ることがあります。

 運動量が低下したことによる循環不良は分かりやすいですが、精神的なストレスで順庵不良になった時は、きちんとそのことに気づいてあげることが必要になります。

 

 精神的なストレスは、休んでも改善しないことが多いからです。自律神経症状(たとえば頭痛や必要以上の汗、動悸など)が出ているときは、身体と心のケアがとっても大切になります。

 以上のことを考えますと、『疲れやすい身体』を『疲れにくくする』ためには、次のことが大切になります。

  • 身体を動かす(できれば筋肉、特に下半身の筋肉をつける)
  • 精神的なストレスを緩和する(環境が変わらなければ、考え方・視点を変える)

筋肉量を増やす

 もちろん、無理をして筋トレをする必要はありません。

 

 だけど、筋肉と言うのはものすごく大切なモノ、ということも知っておいてほしいです。

 

 筋肉を増やすことで循環が良くなりホルモンバランスも整いやすくなるということもありますが、実は筋肉からもホルモンがたくさん出ています。

 

 筋肉から出ているホルモンを総称して『マイオカイン』と言います。

 

 今、この『マイオカイン』の研究が盛んに行われていて、認知症や糖尿病、大腸がんと言った様々な病気に効果があるという報告もみられるようになりました。

筋肉量を増やすには

 筋肉量を増やすと聞くと、ハードな筋トレを想像する方もいるかもしれませんが、そんなに難しい事ではありません。

 

 最初は普段よりも筋肉を使う事から心がけてください。

 

 たとえば、ウォーキングを全くしない方であれば、ウォーキングを30分程する。

 これを習慣にすることを始めましょう。

 

 それが習慣になれば、時間を増やすこともいいですが、忙しい毎日の中で運動の時間を増やすことに抵抗がある方は、同じ30分でも負荷を増やすようにしてください!

 

 たとえば、ウォーキングの歩幅を広げたりです。

 

 私個人としては、スロージョギングがおすすめです。

 

 それ以上におすすめなのが、スクワットです!

 人間の筋肉量は上半身よりも下半身に多いです。

 下半身を鍛えることで、筋肉量が増えますし、循環をサポートしてくれ、代謝も上がります。

 

 腹筋を500回するのとスクワットを15回行う事は、同じ筋肉量を増やすとも言われています。

 

 凄いですよね!

 

 また、スクワットは膝関節症や膝の痛い人にとっても、筋肉がつくことで膝を保護する役割も果たすようになり、痛みの緩和にもつながります。

 

 ただし、無理のない範囲でやってくださいね。

 

 ポイントは、膝をつま先よりも前に出さないことです。

 イメージとしては、壁に向かってスクワットをするような姿勢ですね。イラストもそのような形になっています。

 

 膝の曲げる角度は体力に応じて行ってください。

 

 もし筋力が無い、体力的に大変だという方は、下のイラストのように椅子を使って行っても大丈夫です!

 

※パーキンソン病の方にも、ものすごくお勧めです!


精神的ストレスを緩和する

 では、今度は肉体的ではなく精神的なストレスのお話をします。

 人は考え事を常にしているということが分かっています。

 逆に、考え事をしないということは、本当に難しいです。

 

 ためしに、何も考えないということに集中してみて下さい。少し時間が経つと、「あれはどうだったかな」「夕飯には何を食べようかな」「あの仕事はどうすればいいのかな」など、考え事をしている自分に気づくと思います。

 

 そして、精神的なストレスとなる事を1度考えると、そのことばかり考えるようになってしまいます。

 これは無意識に起きる反応です。

 

 人間は1日に6~8万回もの考え事をすると言われていますが、その半分以上がストレスのかかる考え事、たとえば仕事での嫌な出来事を3万回繰り返し考え、パートナーとの不安なことを3万回繰り返し考え、他に嫌な出来事にフォーカスしてしまってそれを考えていると、常にストレス過剰状態となってしまいます。

 人は『考える』という行為は得意ですが、『考えない』という行為は苦手です。

 

 ですので、嫌なことやストレスになる事を『考えない』という行為はほとんどできません。

 

 たとえば、あなたに「ピンクの象はイメージしないでくださいね」と伝えても、ピンクの像をイメージしてしまいます。

 

 ですので、他のことを『考える』ようにしましょう!

 たとえば、あなたが犬を好きだとしたら、こんなイメージや写真はいかがですか?

 このように、自分がちょっとうれしくなることや幸せになる事を考えるようにしてください。

 

 それだけでも日々の幸せ感が大きくなります。

 幸せな感情や楽しい・ワクワクした感情が増えると心拍数が自然と高くなります。

 

 これは強制的に高くしているわけではないので、身体にとって良い反応となります。

 

 つまり、自然と循環が良くなるんですね。

 

 楽しいビデオなどを見てたくさん笑っても大変いいですよ!

 

 笑うだけでリウマチや癌の痛みが治まりやすくなるという報告もありますから!

 その他には、強制的に運動を行うというのもおすすめです。

 

 適度な運動をすると、ドーパミンやセロトニンと言ったホルモンが分泌されるので、ホルモンベースでの「幸せな感じ」が出てきます。

 考える事よりも身体を動かす方に集中するので、気分転換にもなりますね!

 それでも「やっぱり疲れて動きたくない」という状態では、徹底的に休むということも視野に入れてくださいね!

 

 休んで休んで、ポカーンとして、一生懸命にポカーンとしていると、何かをしたくなってくることがあります。

 

 散歩でもしてみようかな、買い物でもしてみようかな・・・

 

 そういった氣持ちが出てきたら、「してみようかな」と思ったことをやってください。それが回復へのワンステップになる事が多々ありますから。

 

 自分の心を無視して何かに必死になったり頑張りすぎていると、燃え尽き症候群のように何もしたくなくなったりします。

 

 そんな時は、自分の心が本当はどんなことをやりたいのか、何にうれしいと感じるのか、それをきちんと認識してあげることが大切ですから!

 もしあなたが疲れやすくて身体が重たいという症状に困っていて、病院でも「異常なし」などのような診断が出ていてどうしようもない時、この記事を読んで何か心が少しでも上に向いてくれたらうれしいです。

 

 

 今日もここまで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 あなたの日々が、人生が、幸せでありますように☆☆☆

 

 石川でした。