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免疫(自然免疫、獲得免疫、液性免疫、細胞性免疫、交差免疫)とは|仙台治療

ワクチンではなく免疫のお話です
ワクチンではなく免疫のお話です

風邪をひいたり、今回のコロちゃんについてもそうなんですが…

 

私たち人間って、何万年もウイルスと闘ったり共存したりして生きているわけじゃないですか?

 

ワクチンがなかった時代もそうだったし。

 

私たちの身体も細菌やウイルスの遺伝子を獲得して生きているわけですよね。

 

そういったことを考えると、今回の騒動で一番大切なのは結局、免疫力を上げること、健康な状態を保つことじゃないかって思うんです。

 

 

そこで教えてほしいのが、『免疫』についてです。

 

分かりやすく教えてもらってもいいですか?

 

 

免疫ってとっても大切だよね。

 

昨今のテレビやニュースを見ていると、「人間には免疫なんてないからワクチンを射ちましょうね!」のように伝えられているけど、人間の力ってすごいんだよね。

 

何万年も人間を救ってきた力、それが免疫だよ。

 

 

 

免疫には大きく分けると『自然免疫』と『獲得免疫』があるんだ。

 

 

じゃ、最初は『自然免疫』から教えてください。

 

 

僕らは赤ちゃんの時になんでも口に入れたがるよね。

口でモノを判断するからね。

 

口に入れたものにはたくさんのウイルスや細菌が付いている。

そのウイルスや細菌に抵抗できなかったらすぐに負けちゃって病気になっちゃうよね。

 

 

でも、そんなことはない。

そりゃ、たまにお腹を壊したり、熱が出たりすることはあるけど、それでも毎回じゃないよね。

 

 

ここで役立っているのが自然免疫。

 

 

自然免疫は、口とか怪我とかで身体の中に入ってきたウイルスや細菌を、とにかく白血球で攻撃して、感染を防ぐんだ。

 

さまざまな遺物に対して働くよ。

 

 

入ってきたものを分別することなく攻撃するメカニズムなんですね!

 

とにかく、やっつけちゃえっていうものですね。

 

 

そう。

 

だから、僕らの口の中では、ものを食べるごとにたくさんの傷ができるんだけど、白血球(特に、好中球やマクロファージ)がバンバンって口の中にたくさん打たれて、大群で入ってきているウイルスや細菌が傷口から入ってこないように防いでいるんだよ。

 

 

口の中ってすごいことになっているんですね!

 

わからないところで、自分を守ってくれている身体に感謝です!

 

 

じゃ、『獲得免疫』って何ですか?

 

 

身体に侵入してきたウイルスや細菌が自然免疫で全部やっつけられるわけではないんだよね。

 

数がめっちゃ多かったり、強いウイルスや細菌だと自然免疫の力では対抗できなかったりするんだよ。

 

 

そのとき後発隊として獲得免疫が力を発揮していくんだ。

 

 

獲得免疫には『液性免疫』と『細胞性免疫』の二つがあるの。

 

 

おお、さすが免疫ですね。

 

ちょっと複雑になってきた!

 

最初は自然免疫で抵抗して、自然免疫でやっつけることができなかったウイルスや細菌を獲得免疫でやっつける感じですね。

 

 

そうだね。

 

細菌やウイルスが自然免疫を突破するとね…

 

 

 

ウイルスが自然免疫を突破してきたぞ!

 

どんな種類のウイルスなんだ?ウイルスの特徴を教えてくれ!それに特化した部隊をつくって抵抗しようではないか!

 

○○という特徴を持ったウイルスです。

 

そうか、○○という特徴だな!じゃ、その○○に特化した部隊を編成しよう・・・でけたぞ!○○に特化した部隊、なずけて「抗体」だ!

 

ありがとうございます!この抗体という爆弾を使ってウイルスをやっつけます!

 

 

 

この、抗体を作って対処するのが液性免疫と言うもの。

 

 

なるほど!

 

自然免疫で対処できなかったウイルスや細菌は、今まで戦ったことの無かったものがあるから、その相手(ウイルスや細菌)の特徴をまず知って…

 

 

そして、そのウイルスや細菌が身体の中に入ってきたときに、その特徴を持っているものを選択的に攻撃するために作られるのが抗体なんですね!

 

 

たしかに、体内には私たちの命と健康を助けてくれているウイルスや細菌がたくさんいるけど、その助けてくれているウイルスや最近まで攻撃しちゃったら大変ですもんね。

 

 

そうだね。

 

その他に、ウイルスに感染しちゃってウイルスを増殖(複製)するようになってしまった細胞も、やっつけて減らさなくっちゃいけないよね。

 

その感染してウイルスをつくるようになってしまった細胞をやっつけて無くしてくれるものが細胞性免疫なんだ。

 

 

 

液性免疫は免疫細胞の一種となるB細胞、細胞性免疫はT細胞がキーマンとして働くよ。

 

 

人間の身体ってすごいですね。

 

 

でも、抗体って減っていくんですよね。

抗体が減ると、またウイルスや細菌に感染してしまうんじゃないですか?

 

 

抗体は減っていくんだけど、B細胞やT細胞はウイルスや細菌の特徴を記憶しているんだよ。

 

だから、ウイルスや細菌が入ってきたら、素早く抗体を作って液性免疫を発動したり、細胞性免疫を発動したりするんだよ。

 

だから、心配ないの。

 

 

免疫が付く言葉に、『交差免疫』っていうことあがありますが、それはどういう意味なんですか?

 

 

勉強しているな~!

素晴らしいよ!

 

 

たとえば、日本で今まで知られているコロナウイルスは大きく分けて4つあるのね。

 

もちろんウイルスだから2週間くらいで遺伝子構造がちょっと変わっていくものだから、新しいようなコロナウイルスはたくさんできるよ。

 

 

でも、大本をたどると大体4つくらいに分類されるの。

 

 

で、その4つのコロナウイルスに、日本人は小さい頃から『風邪』という形で感染してきたのね。

 

 

そのとき、B細胞もT細胞もコロナウイルスに対する特徴を記憶しているんだ。

 

 

コロナウイルスは大きく分けて4つだけど、こまごま分けると数万、数百万しゅるいになるのね。

 

だけど、一部分の遺伝子情報は似ているから、健康的な身体であれば対処可能ってことになる。

 

 

たとえば、新型コロナウイルスっていうコロナウイルスが身体の中に入ってきたとしても、他のコロナウイルスと似たような構造のところがあれば、「これは身体にとって危険な奴だな!排除しよう」って液性免疫や細胞性免疫が発動するんだよ。

 

 

これが交差免疫だよ。

 

 

なるほど!

 

海外に行くと日本人はカメラを持っているからすぐわかるって言われますが、それと同じようなものですね。

 

 

外国人が日本人を中国人や韓国人と区別するときに、顔はみんなそれぞれ違うけど、カメラ持っているから日本人みたいな感じですね。

 

 

う、うん。

そんな感じ。

 

 

だから、さまざまな種類のコロナウイルスに小さい頃から『風邪』としてかかっている日本人は、コロナウイルスに強い民族って言うことができるんだ。

 

 

なるほどね~!

 

自然免疫、液性免疫と細胞性免疫の獲得免疫、そして交差免疫、とっても勉強になりました。

 

 

人間ってすごいですね!

 

免疫力を下げることをしないで、免疫力を高くキープすることをしていた方が、風邪に対して有効そうですね♪

 

 

ありがとうございます!

 

 

人間ってすごいんだよ!

 

自然とともに生きてきた人間は、数億年間もウイルスと細菌と共存してきたんだよ。

 

スペイン風邪も2年で収束して共存しているんだよ。

ロシア風邪もそう。

 

 

だからね、あなたの力を100%信じて!

人間ってすごいんだから!

 

 

【ワーク】

次の質問に自分なりの答えを書き出してみよう!

 

自然な形で免疫力を上げるためには、何をしようかな?

 

ぜひ、毎日の生活に少しずつプラスしてくださいね!

もちろん、免疫を下げることは省きながら(*^^*)